トルストイを初めて読んだけど

アンナ・カレーニナを読んだけど、高尚すぎて面白くなかった。途中で挫折しないように1日20ページ以上読まないようにしてなんとか最後まで読み終わった。アンナ・カレーニナという人物像も、モヤっとしているだけで魅力的とは言えない。実質上の主人公は、アンナとはほとんど交渉のないリョービンLevin(レフ・トルストイの分身)だが、その思想にも新鮮味がない。

  

ドストエフスキーが好き、というと馬鹿にする人もいるけど、高尚な大思想レベルでどうかは知らないが、読んで面白いということでいえばドストエフスキーのほうが絶対に面白いと思う。面白いような仕掛けがしてあるから、当然面白い。推理小説的な面や大衆小説的な面が盛り込まれている。それを通俗的というなら、小説なんかみんなどうせ作り話。

日本語訳聖書は新共同訳も新改訳も「悪霊」(あくりょう)に「あくれい」というフリガナをうっている(文語訳は「悪鬼」としているが)。これは日本語を歪めるものではないか。

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