チェトリは、インドでいうクシャトリヤに相当するカースト。バウン(ブラーマン)の次に来るカーストで、ネパール人のいわゆる「アーリア系」の上位カーストの一つである。(もっともネパール人がインドに行くと、カーストに関係なく、ネパール人というだけで被差別民扱いらしい。ネパールは、少なくとも革命前までは、世界で唯一のヒンドゥー教国だった)。
ヒマラヤンタイムズという現地の英字紙の記事によれば、ネパール語はチェトリの言葉を元にして形成されたものだという。そうだとすると、チェトリは、ネパール人を代表するカーストまたは民族だといえる。
チェトリは、上位カーストとはいっても、山村では概して質素で、貧しい人が多いように見える。カースト的には下位になるタマンやネワールのほうが垢抜けていて、お金持ちも多いようだ。先住系のネワールは田舎でも金持ちが多い。身なりも立ち居振る舞いも洗練されていてどこか違うが、他のカーストの人からは嫌われていたりする。ネワールはビルマ語系の民族であり、非アーリア系だが、「ネワールはアーリアンだ」と思っているネパール人も多かった。
チェトリはアーリア系といわれるが(ネパール人は「アーリアン」という)、色の黒い人から白人そっくりの人まで、見た目はいろいろである。
山村のチェトリは、山羊を飼うことを好み、豚を好まない。山羊肉は食べるが、豚肉は食べない。モンゴロイド系のカースト(チベット人を含む)は一般的に豚に抵抗がなく、よく豚を飼っており、豚肉も食べる。
チョウキで。2008年4月11日撮影。
別の家族。2008年4月11日。
山羊の毛を刈る。チョウキで。
チョウキで。2008年4月10日撮影。ラリグラスジュースを作るチャンドラカラという子。
パンチポカリで。2008年4月10日撮影。
パンチポカリPanch Pokhariはこんな村。標高2850メートル。
グルビセGhurbiseで。2008年4月10日撮影。
ジョルポカリで。2010年3月27日撮影。
チョウキで。2010年3月28日撮影。
同じく、2008年4月14日撮影。上の写真の2年前。
女性の写真ばかりになったが、男性の写真をあまり撮らなかった。女性のほうが写真に撮られるのを喜ぶので、自然に女性を多く撮ることになる。先進国の人と違って、カメラを持っていると撮って撮ってということになることが多い。今度来るときにはプリントして来てくれと言われるのには困った。カトマンドゥで引き伸ばしても結構カネがかかるから。