ネワールはカトマンドゥ盆地の先住民族とされ、カトマンドゥを中心に、バクタプール、パタン(ラリトプル)、キルティプルなど、独特の都市文明を築いています。言語的にはビルマ語系らしいですが、血統的には多様で、いろいろな容姿・肌色の人がいます。バウン、チェトリを中心とするいわゆるアーリア系民族に征服された、ということになっていますが、今でも大地主や金持ちが多く、ネパールの有力な勢力のようです。アーリア系のヒンドゥカースト秩序から見れば、ネワールは一括して「バイシャ」になるのでしょうが、ネワール内部にも複雑なカースト制度があり、バジラチャリヤ、シャキャ、カルマチャリヤなどが上位カーストのようですが、アーリア系と同じシャルマSharmaというカーストもあります。ネワール内部にもヒンドゥ色の強いカーストと仏教色の強いカーストがあるようで、非常に複雑でわかりにくいです。バジラチャリヤは仏教系の神官カーストです。よく出会うのはシュレスタ(スレスタ)というカーストですが、ネワール内では中の上くらいかと思います。独特の様式美をもつ都市を作って集住する習慣があり、ネパール東部の丘陵地帯にもネワールが集住する都市があります。ネパールの東の果ての山の中の何もない交通の便も悪いところに、小さいながら洗練されたネワール都市が忽然と現れるのはちょっとした驚きです。
ネワールの子供。田舎では、タマン族に近い印象を受けます。どちらも豊かで、洗練されていて、美男美女が多く、他のカーストからやや敬遠されているような・・・(嫌われていたり、嫉視されていたり)。タマンとの混血も多そうです。
チョウキで。
2008/5/16
突然、こんな洗練された都市が現れる。チャインプールです。こんな静かな街(村)に、Western Union Money Transferなどがあるのはカネを持っている証拠。この辺りの他の街にはありません。
2008/4/22~23